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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回はウォーキングブリーチについてお話していきます。
通常歯を白くする場合には、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを使って色を白くしていきますが、神経を取っている歯、失活歯(しっかつし)にはホワイトニングは有効とはされていません。
その為、神経を取った歯に対しては、ウォーキングブリーチという方法を使ってホワイトニングを行なっていきます。
そもそもなぜ通常のホワイトニングでは失活歯が白くならないのでしょうか??
通常のホワイトニング(オフィスやホームホワイトニング)は、歯の表面(エナメル質や象牙質)に作用するものですが、
神経を取った歯の変色は歯の内部から起こっているため、外側からの薬剤では効果が薄いのです。
その為、ウォーキングブリーチは歯の内部に薬剤を入れ歯を白くするので効果がでるのです。
では神経を取った歯の色が暗くなるのはなぜでしょうか??
理由としては以下のようなものが挙げられます。
歯の内部の組織の分解
神経(歯髄)を取る根管治療後、根管の内部が完全にきれいに掃除されていない場合、血液やたんぱく質の残りが内部で分解され、変色物質が象牙質に染み込むことで、歯が暗く(グレー〜茶色)なっていきます。
血液の成分(ヘモグロビン)の影響
特に神経を取る際に出血が多いと、赤血球に含まれるヘモグロビンが分解されて色素沈着を起こし、成分が内側に入り込み、歯が内部から黒ずみます。
薬剤や充填材料の影響
昔用いられていたような、根管治療に使用される一部の薬剤や材料が時間とともに変色することがあり、その為歯の変色が起こることがあります。
歯が乾燥しやすくなる
神経や血管がないため、歯に栄養や水分が届かず、時間が経つことで、歯質が変性して黄色〜灰色っぽく見えることがあります。
こういった理由で歯の色が暗くなってしまいます。
実際にウォーキングブリーチをした方の治療例です。
下の画像の術前が上の写真、術後が下の写真になります。
右上の2番目(写真の向かって左から3番目の歯)、右上の1番目(写真の向かって左から4番目の歯)、左上の1番目の歯(写真の向かって右から4番目の歯)の3本の歯にウォーキングブリーチをおこないましたが、非常に白くなっているのがわかるかと思います。
歯の色にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
次回は実際のウォーキングブリーチの手順や適応についてお話します。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
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院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)