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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は前回に引き続き、ウォーキングブリーチについてお話していきます。
ウォーキングブリーチ(walking bleach)とは、神経を抜いた歯である失活歯(しっかつし)などで変色した歯を内部から漂白する方法です。
神経を取った歯は通常のホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでは効果が出づらいとされています。
通常は、前歯などの見た目が気になる部分の審美治療として使われることが多いです。
ウォーキングブリーチの特徴を以下に挙げていきます。
対象:虫歯や外傷などによって神経を抜いたことで変色した歯(失活歯)。
方法:歯の中(歯髄腔)に漂白剤を入れ、コンポジットレジンなどの材料で仮封して一定期間置いておきます。
目的:歯の内部から白くする(通常のホワイトニングでは効果が薄い失活歯にも有効)。
漂白剤:過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素を混合した薬剤などを用います。
期間:通常1〜2週間ごとに薬剤を交換していき、歯が目標の白さになるまで繰り返し行なっていきます。通常は2〜5回程度で効果が出ることが多いです。
治療の手順は以下のようになります。
歯の裏側から小さな穴を開ける(根管治療が行われいない場合は先に根管治療を行います。)
歯の内部に過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素を混合した漂白剤を入れます。
コンポジットレジンの仮のふたをして1〜2週間程度期間を空けます。
目標の色調に到達するまで必要に応じて薬剤の交換を繰り返していきます。
十分に白くなったら薬剤を取り除き、最終的な封鎖(レストレーション)をコンポジットレジンで行っていきます。
以下にウォーキングブリーチのメリット・デメリットについて挙げていきます。
歯を大きく削らずに審美的に白くできます。
セラミッククラウンやジルコニアクラウンに比べて費用が比較的安くすみます。
神経を抜いた歯特有の変色に効果的です。
必ずしもすべての歯の変色に効果があるとは限らなく、効果には個人差があります。
漂白中に歯がもろくなるリスクがあります。(長期的な観察が必要)
漂白剤が歯根や口腔内に漏れると、歯根吸収や歯肉壊死などの副作用が起きる可能性があります。
健康保険の適用外(自由診療)となり、保険診療に比べて費用がかかります。
ウォーキングブリーチをご希望の方は当院までご連絡ください。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)