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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回はエナメル質形成不全についてお話していきたいと思います。
エナメル質形成不全の中でも、特に第1大臼歯に限局しているものを、MIH:Molar Incisor Hypomineralizationといいます。
歯には変色や実質欠損が認められ、知覚過敏などの症状を示すこともあります。
原因としては、ビタミンDの欠乏も関与していると言われています。
ビタミンDは紫外線を浴びることで体内に合成され、骨や歯の成長には必要です。
しかし、このビタミンDが欠乏している、お母さんの胎内や母乳で育った、お子さんにエナメル質形成不全が起こってくる場合があります。
他にも、原因としては、喘息や肺炎、中耳炎や水痘、妊娠中の喫煙や、乳幼児期のアモキシシリンの投与など様々な関連が疑われてきました。
エナメル質形成不全の歯は一例ではありますが、以下のような状態を示します。
エナメル質形成不全の主な見分け方としては
・色調の異常(白色から褐色)
・歯面の粗造化
・歯質の欠損
・う蝕検知液で染色されない欠損
などがあります。
う蝕検知液(カリエスチェッカー)については以前のブログをご参照下さい。
エナメル質形成不全の歯はより虫歯になりやすく進行も早い為、早期の発見が重要になってきます。
また破折のリスクも高く、細かく定期検診が必要になります。
お子様の歯で少しでも色の違い等を感じた場合は、早めに歯科を受診しましょう。
参考文献:デンタルハイジーン 2020 vol.40 No.12 歯の発育とその異常への対応 (著)新谷 誠康、荒井 亮
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)