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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回はオープンメンブレンテクニックについてご紹介させて頂きたいと思います。
オープンメンブレンテクニックとは、インプラントの埋入時に、骨が少ない場合や、角化歯肉と呼ばれる歯ぐきの部分(頬の粘膜と歯の間の歯ぐきの部分)が少ない場合に用いられます。
少し専門的な話になりますが、通常のインプラントの治療で骨を大幅に足す場合は、減張切開と呼ばれる手法を用いて、歯ぐきの処置をする為、先ほどの角化歯肉と呼ばれる部分を大幅に失ってしまうというデメリットがあります。
この角化歯肉がなくなることで、歯ブラシが困難になり、インプラントが歯周病になってしまうリスクが高まってしまいます。
インプラントは虫歯にはならないですが、歯周病にはなってしまう為、歯周病への対策は非常に重要とされています。
その歯周病への対応として、インプラントの2次手術(頭出しの処置)の時に、上の顎の口蓋部分から歯ぐきを移植して対応する(遊離歯肉移植術)為、大きな外科的な侵襲を必要とします。
そういった外科的な侵襲を避け、なおかつ角化歯肉を温存させる為の、方法が今回のオープンメンブレンテクニックになります。
メンブレンは以前から臨床的にはよく使われていたものになります。
大きく分けると、吸収性のものと、非吸収性のものに分けられます。
今回のオープンメンブレンテクニックでは非吸収性のものを用います。
実際の治療が下の画像のものになります。
1番上の画像が術前、2枚目がオープンメンブレンの処置後の状態になります。
2枚目の画像の段階で、既にインプラントの埋入と骨造成(GBR)は終了しており、その上からメンブレンで蓋をし、糸で縫っています。
その後糸取りを約2週間後に行い、3週間後にメンブレンを除去していきます。
4枚目の画像が歯ぐきが治った後の写真になります。
術後は良好で、角化歯肉を温存することができた為、清掃状態に関しても問題なく最終の被せ物までしていけると考えられます。
このオープンメンブレンですが、前歯では適応外になったり、全部のケースでできるわけではないので、気になる方はお気軽にご連絡下さい。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)