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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は歯周病と喫煙の関連についてお話させて頂きたいと思います。
タバコと歯周病、同じ口に関連していることなので、関係はありそう、でもどういったことが関係しているかイメージがつかない方も多いかと思います。
まず、歯科を受診した際に、みなさん1度や2度は歯ぐきの検査を受けられたことがあるかと思います。
歯の周りの歯ぐきにチクチクされる検査です。
下の画像で言うと、歯肉溝という場所の深さを測っています。この歯肉溝が歯周ポケットとも言われ、3mm以内なら正常、4mm以上な歯周病というイメージになります。
実際に測定の結果は下の画像のような表にまとめられます。
この表でEPPと書いてある部分が歯周ポケットの値になります。
また、この検査は歯周病の進行具合を検査するもので、同時に歯ぐきにどれぐらい炎症が起こっているかの検査も同時にしていっています。
数字の背面が白い箇所とピンクの箇所がありますが、検査の時に出血が起こった箇所がピンク、出血が起こらなかった箇所が白くなります。
全体に対してこの出血が起こった箇所を割合にしたのが出血率であり、この方の場合58%あり、かなり出血が多いことがわかります。
通常この出血率を10〜20%程度に抑えることが目標になります。
では、タバコを吸っている方がこの検査を受けた場合にどうなるかというと、この出血率が低い数値として出ます。
出血率が低いと言うことは、歯肉の腫れや出血が起こりにくく、一見問題ないように見えます。
しかし、タバコの煙に含まれる一酸化炭素は組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。
血管が収縮しているので、腫れや出血が起きにくくなっているだけで、歯肉の状態はどんどん悪くなっていっています。
歯周病が実際には進行しているのに、検査の結果から問題ないと判断される場合もあり、注意が必要です。
歯科を受診される際は、必ず喫煙の有無を伝えるようにしましょう。
またタバコを吸うことで歯科関連でも、他にも問題があります。
また、ニコチンは体を守る免疫の機能にも作用し、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなったり、さらに傷を治す細胞の働きも抑えてしまうので、手術後の傷も治りにくくなったり、様々な弊害が出ます。
もちろん、タバコを止めるのがいいと思いますが、タバコを続ける場合も、歯周病が急激に進行しないように、定期的に歯科を受診するようにしましょう。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
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院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)