咬合再構成について｜きたつじ歯科クリニック｜尼崎市武庫之荘駅の歯科・歯医者

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。

 

今回は咬合再構成の症例についてお話させていただきたいと思います。

 

まず始めに咬合再構成とはどういった治療を指すでしょうか？

 

咬合とは、上下の噛み合わせのことを言い、それを再構成するということなので、咬合再構成とは簡単に言うと、長年の時間をかけて崩れてしまった噛み合わせを、元の状態、もしくは元よりもいい状態に作り直すことを指します。

 

例として、以下の画像のような患者さんがいたとします。

 

 

前歯の被せ物の脱離を主訴に来院された患者さんです。

前歯が４本分取れていることが確認できます。

 

では、この４本を治療し、被せ物を入れるだけではなぜダメなのでしょうか？？

 

答えとしては、この状態で被せ物を入れたとしてもまた取れてしまう可能性が非常に高いので、入れない方がいいと考えられます。

 

この方は今まで歯科に長い間通院し、全顎的に治療をされ、被せ物が奥歯も含め全体に入っていることが確認できます。

この長期間の治療により、下の顎の位置が前にズレてしまい、上下の前歯にスペースがなくなってしまっている為、この少ないスペースに被せ物を入れたととしても、維持力が不足している為、被せ物が取れてしまったり、被せ物の内側でまた虫歯が再発することが考えられます。

 

この下の顎の位置を正しい理想的な位置に戻し、噛み合わせを回復させ、長期間安定させる為に、咬合再構成と言う治療が必要になってきます。

場合によっては矯正も行なったり、人それぞれで必要な治療や期間は異なりますが、大きな介入となるため、費用や時間もかかることが多いです。

しかし、結果としては一目瞭然で改善が見られ、患者さん自身も顎の負担が軽くなり、楽になったり、歯磨きがしやすくなったりと、様々なメリットがあります。

 

以下の画像が術後の状態となります。

 

 

審美性だけではなく、機能性も兼ね備え、今後も長期間安定することが予想されます。

詳しい治療の内容は別の機会でお話させて頂ければと思います。

 

当院では、こういった咬合再構成といった、難しい症例の治療も行なっていますので、歯に関して悩み等のある方はお気軽にご連絡頂ければと思います。

 

 

きたつじ歯科クリニック

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院長　北逵　圭佑（きたつじ　けいすけ）