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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回はどういった理由で歯が抜歯になるかをご紹介していきたいと思います。
乳歯の場合は、自然脱落といって、大人の歯が生えるにともなって、歯がグラグラになり、自然に物を食べたタイミングで抜けることがあります。
しかし、大人の歯の場合は何かしらの原因があり、患者さんが歯科医院に来院されて抜歯をされことがほとんどかと思います。
下の画像が抜歯の原因になります。
(公益財団法人8020推進財団 HPより引用)
この内訳を見ると歯周病が原因の第1位となっていることがわかるかと思います。
その次にう蝕、つまり虫歯が原因で抜歯となっており、その次は歯の破折となります。
なんとなく虫歯や歯周病のイメージはつく方もいらっしゃるかもしれませんが、歯の破折とはどういった物でしょうか?
今回のように、通常抜歯になるような破折のことを歯根破折(しこんはせつ)といい、歯の根っこの部分が折れてしまうと、歯を保存することができず、抜歯となってしまいます。
他にも歯冠破折(しかんはせつ)という破折もあり、これは歯の頭の部分に限局した破折になります。
歯冠破折の場合は、程度にもよりますが、修復治療で歯を残せることが多いです。ただし破折が神経まで到達してしまっていると神経を取る治療が必要となります。
では、歯根破折とはどういったものでしょうか?
レントゲン写真で見ると、上の画像の一番右の歯のように、歯根が完全に分離されています。
この歯根が折れている歯は、ブリッジの治療がされていますが。ブリッジの場合、歯の神経がないと歯根破折のリスクが大幅に上がってしまいます。
またコアと呼ばれる、土台の部分も太く、歯が薄くなっている為、割れやすかったと考えられます。
この歯は残念ながら抜歯となってしまいましたが、このように歯が割れてしまうことを予防する方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
まず、神経を取っている歯に対して、ブリッジの治療を行わないというのがあります。
ただその場合は、歯がない部分をインプラント治療する必要がある為、費用や時間はどうしてもかかってしまいます。
ではインプラント以外の方法で何かないかというと、夜間就寝時に、ナイトガードを装着するのが有効かと思います。
夜寝ている時は、過剰な力が歯にかかってしまう為、それを少しでも軽減させるという目的です。
しかし、お食事でも歯に力はかかるので、ナイトガードで完全に防げる訳ではないので、やはりいずれは神経のない歯は割れてしまうかもしれません。
お口の中でリスクの高い歯をご自身で把握しておくことは非常に大事ですので、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)