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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は、歯が揺れる原因についてお話をしていきたいと思います。
そもそも歯が揺れるとはいったいどういうことでしょうか?
歯の構造は以下のようになっており、通常問題のない歯は、歯の周りに、歯槽骨、歯肉、歯根膜という組織があり、この歯槽骨の減少、つまり歯周病の進行によって、一般的には歯が揺れてきます。
歯周病とは、歯ぐきとその下の骨の病気であり、歯石が定着したり、清掃不良などにより、この歯周病が進行していきます。
しかし、もともと健康な歯でも生理的な揺れはある為、必ずしも揺れているからダメという訳ではありません。
ではその揺れをどのように評価するかというと、歯周病の検査の時に歯の揺れも一緒にチェックしています。
Millerの分類という分類を用いており、動揺度(どうようど)という歯の揺れ具合を0〜3度に分けて考えます。
0度:生理的動揺(0.2mm以内)
1度:頬舌的にわずかに動揺(0.2〜1mm)
2度:頬舌的、近遠心的に動揺(1〜2mm)
3度:頬舌的、近遠心、垂直的に動揺(2mm以上)
となっています。
この揺れ具合を計測しておくことで、歯周病の検査と併せて歯周病の状態を把握することができます。
しかし、歯の揺れがあるから歯周病が進行しているということは絶対ではなく、噛み合わせの影響で歯が揺れてくる場合もあります。
早期接触と言いって、噛んだ時に1番最初に当たる歯が何箇所かあったりすると問題ない場合が多いですが、治療したことや、経年的な噛み合わせの変化で1本の歯だけ先に当たる場合もあり、そういった場合に、早期接触が起こっている歯に揺れが生じてしまう場合があります。
対応としては、噛み合わせの確認を行い、必要であれば噛み合わせの調整をし、歯の揺れが落ち着く場合もあります。
また、歯根の先に、根尖病変と呼ばれる、膿が急性化した場合にも歯が揺れることがあり、この時は非常に強い痛みを伴う場合もあります。
このように歯が揺れる原因は様々あり、その揺れの対応もまた様々あります。
今まで感じていなかった歯の揺れなどを感じた場合には、早めに歯医者に行き、見てもらうようにしましょう。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)