インスタグラム web予約

Blog

     

ブログ

歯冠長延長術について|きたつじ歯科クリニック|尼崎市武庫之荘駅の歯科・歯医者

歯冠長延長術について

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。

 

今回は、歯冠長延長術についてお話をしていきたいと思います。

 

歯冠長延長術はクラウンレングスニングとも言われており、被せ物を作製していく前に、行われる処置になります。

 

通常被せ物で治療をしていく場合には、歯を削り、支台歯という歯の状態を作ります。

 

イメージとしては下のような状態です。

 

この支台歯の状態で、一見歯がひとまとまりに見えるかと思いますが、実際には、歯根と呼ばれる部分とコアと呼ばれる部分に分かれます。

つまり下の画像のように歯が虫歯などで大きく失われている場合、間に真棒となるコアが必要となってきます。

 

 

その真棒の上から被せ物をすることになるのですが、歯の残存している量があまりに少ないと、被せ物をしたとしても、このコアごと被せ物が取れてしまいます。

それを改善する為の処置が今回の話である歯冠長延長術になります。

 

歯冠長延長術と名前の通り、歯冠つまり、歯の歯ぐきから上の部分の長さを延長させることが目的であります。

実際の処置としては、歯の長さは失われてしまっている為伸びることはないので、歯ぐきを下げることで、歯冠の長さを延長させていきます。

 

実際の症例の画像が下のものになります。

術前が上で、術後が下になります。

 

 

術前では、コアの部分が歯ぐきと同じ高さの歯質の上に乗っている状態なので、この状態で被せ物をしたとしても、すぐに脱離してしまう恐れがあります。

それを改善する為に、歯ぐきに切開を入れ、内側の歯槽骨と呼ばれる骨の形を整え、糸で縫っていきます。

麻酔などを入れても約1時間ぐらいで終わる処置になります。

通常翌日に消毒に来ていただき、1週間後に糸取りとなります。

 

写真で見るといかにも痛々しい処置に見えるかもしれませんが、実際に患者さんに伺っても、だいたいの方が当日に少し痛んだぐらいで次の日からは大丈夫と言われること多いです。

 

せっかく被せ物をするのであれば当然長持ちさせたいと思いますので、脱離の危険性のある歯には、この歯冠長延長術の提案を当院ではさせていただくことが多いです。

保険適応外の治療になりますので、詳しい内容等ご質問があればお気軽にご連絡下さい。

 

 

きたつじ歯科クリニック

尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階

HP:https://kitatsuji-dc.com

TEL:06-6438-1182

FAX:06-6438-1185

院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)