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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は、歯科では頻繁におこなわれる処置である、局所麻酔について、その局所麻酔をしてはいけない方についてお話をしていきたいと思います。
歯科で虫歯の治療や、何かしらの出血を伴う治療の場合、例えば抜歯を行ったり、インプラント治療や歯周外科治療などがこれに当たりますが、麻酔を使うことが原則となります。
では、麻酔をしてはいけない方とはどういったか方でしょうか??
まず一つは、局所麻酔の薬剤に対するアレルギーがある方です。
ただし、歯科で主に使用されるリドカイン自体にアレルギーがあることは稀であり、局所麻酔の薬剤の中に含まれる、添加物にアレルギーが出ている場合が多いとされています。
またメトヘモグロビン血症の既往がある方も、局所麻酔の禁忌となります。
メトヘモグロビンとは赤血球内のヘモグロビンの酸素結合・運搬能力が失われた状態を指し、メトヘモグロビンの濃度が増加すると、最悪、頭痛や眩暈(めまい)、呼吸困難や、意識障害をきたす場合もあります。
このメトヘモグロビン血症の既往がある方(特に小児や高齢者)にはシタネストという歯科用の麻酔薬が使えない為、注意が必要となります。
症状が発症した際は、メチレンブルーの静脈内投与や経口投与が有効とされています。
また、歯科の麻酔薬には、止血を目的とした、血管収縮剤が含まれており、一般的にはアドレナリンという薬になりますが、こちらも持病によっては注意が必要となります。
持病としては、高血圧の方、動脈硬化や心不全の既往のある方、甲状腺機能の亢進のある方、糖尿病の既往のある方などがこれに該当します。
ただし、完全な禁忌ではなく、原則禁忌という分類ではあり、原則禁忌とは、通常投与しないとはするが、特に必要とする場合は慎重に投与するとなっいます。
例えば、高血圧でも、程度の差があるので、その方に合わせて麻酔を行なっていくということになります。
麻酔の副作用としては、いくつかありますが、患者さんの状態を確認しながら、適切な量を投与することで、問題なく治療できている方がほとんどです。
何かご質問等ある方はお気軽にご連絡下さい。
きたつじ歯科クリニック
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院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)