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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回は、前回の「睡眠時無呼吸症候群について①」に引き続きお話をさせて頂きます。
睡眠時無呼吸症候群の治療としてOA(Oral Appliance)が一般的ですが、一体どういった役割を果たすのでしょうか。
そもそも睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に弛緩した舌や軟口蓋が咽頭に沈下して、気道を塞ぐことによって起こります。下の画像の状態です。
睡眠時無呼吸症候群の原因には、肥満により、気道の周りの脂肪がつき過ぎることや、扁桃・アデノイド肥大、上気道への舌の落ち込み、巨大舌、骨格(下顎)の小ささなどがあります。
また、加齢による口腔咽頭筋の筋力低下や、脳性麻痺などによって引き起こされるケースもあります。
OAの治療は気道を確保する為に、下顎をマウスピースを用いて、前方に誘導するものになります。
下の画像のイメージになります
これにより、通常通りの呼吸を行う事ができ、就寝時の無呼吸を改善できるとされています。
OAの他にCPAP(シーパップ Continuous Positive Airway Pressure )と呼ばれる、睡眠中に鼻から圧力空気を送り込む装置もありますが、300万人いる患者さんの中で、CPAP(シーパップ)を使用しているのは40万人程度と言われています。
その為、歯科医院でも行えるOAはその手軽さからも今後普及が期待されています。
OAは保険内の診療で行えますが、睡眠時無呼吸症候群の確定診断が可能な耳鼻科や呼吸器内科などからの紹介依頼(診療情報提供書)が必要となり、診断書がない場合は自由診療の対象となります。
ご自身で慢性的に日中の眠気を感じられたり、ご家族の方で就寝時の睡眠時無呼吸症候群を疑われた場合は一度ご相談頂ければと思います。
参考文献/画像引用:the Quintessence 2017 8月号 開業歯科医が行う睡眠時無呼吸治療 佐々木康宏
QUINTESSENCE PUBLISHING
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモール2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)