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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回は神経性ショック(デンタルショック)についてお話していきます。
今まで、ご自身や周りの方で歯医者で気分が悪くなったということはありませんか?
歯科の治療で気分が悪くなるのは、局所麻酔薬の注入途中や、注入直後が圧倒的に多いとされています。
その中の8割から9割を占めるのが、神経性ショック(デンタルショック)と言われるものになります。
厳密な意味でのショックではないですが、血管迷走神経反射と呼ばれる気分不良のことです。
原因としては、精神的ストレス(不安・緊張・恐怖感)と肉体的ストレス(注射などの痛み)により、交感神経が緊張して、血圧の上昇や、頻脈を引き起こします。
体はこれを元に戻そうと、副交感神経が働き、血圧や脈拍を下げようとしますが、この働きが過剰になってしまい、血圧の低下、徐脈を引き起こしてしまいます。
症状としては、局所麻酔薬の注入直後から、数分以内に発生する事が多いです。
血圧の低下と徐脈が特徴で、顔面蒼白や気分不良、吐き気、冷や汗などの症状が出る場合もあります。
ここまでの話を聞くとすごく、怖いことのように感じますが、冒頭でも触れたように、歯科で8割から9割を占める症状なので、対処法もしっかりとわかっています。
対処法としては、水平位(横になっている状態)、両足を挙上しておくと、10分ほどで回復することがほとんどです。下の画像のような体位です。
対応もしっかりと確立しているので怖いものではありませんが、原因は処置に対する不安からくる事が多く、処置の内容のしっかりとした理解や、痛くない麻酔が大切になります。
治療などに対して、不安があれば何でもご相談下さい。
参考文献:必ず上達 抜歯手技 堀之内 康文 著 クインテッセンス出版株式会社
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)