Blog
ブログ
Blog
ブログ
こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は虫歯についてお話していきます。
「虫歯」と聞くと、多くの方が「歯が痛くなる病気」というイメージをお持ちかと思います。確かにその通りですが、虫歯は痛くなる前から静かに進行する“感染症”であり、放置すれば歯を失うことにもつながる重大な病気です。
今回は、虫歯がどのようにできるのか、どうすれば予防できるのか、そして定期的な歯科受診の重要性について、わかりやすくご紹介します。
私たちの口の中には、常にたくさんの細菌が存在しています。その中でも「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯の原因菌は、糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯を溶かしていくのです。この状態を「脱灰(だっかい)」といい、やがて歯に穴があいてしまいます。これが虫歯の始まりです。
特に、甘いものを頻繁に食べたり、だらだらと長時間飲食を続けていたりすると、口の中が酸性に傾いた状態が続き、虫歯ができやすくなります。また、歯みがきが不十分だと、歯垢(プラーク)が残って細菌が繁殖しやすくなります。
虫歯は以下のような段階で進行していきます。
C0(初期虫歯):歯の表面が白く濁ります。痛みなく、適切なブラッシングとフッ素で再石灰化により治る場合もあります。
C1(エナメル質の虫歯):歯の表面が黒ずみ、小さな穴ができている状態です。しかし痛みはまだほとんどありません。
C2(象牙質まで進行):冷たいものや甘いものがしみます。歯の内部まで虫歯が進んでいる状態です。
C3(神経に達した虫歯):激しい痛みが起こり、神経を取る根管治療が必要になります。
C4(歯根まで虫歯):神経が死に、痛みは一時的に消えますが、歯茎が腫れてきたり、痛みが再度出る場合もあります。また歯自体を残すのが難しくなる場合もあります。
このように、初期の段階では自覚症状がないことが多く、痛みを感じたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。
虫歯を予防するためには、次の3つのポイントが重要です。
毎日の歯みがき
1日2回以上、できれば1日3回丁寧に歯をみがくことが基本です。特に寝る前は念入りにしましょう!唾液量の減少により、睡眠時は非常に虫歯ができやすくなります。また、歯と歯の間や歯ぐきの境目は虫歯になりやすい場所なので、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。
食生活の見直し
糖分の摂りすぎを控えること、間食の回数を減らすことがポイントです。飲み物にも注意が必要で、ジュースやスポーツドリンクには多くの糖分が含まれています。
定期的な歯科検診とクリーニング
自分では落としきれない汚れを歯科医院でしっかり除去し、初期の虫歯を早期に発見・治療することができます。3〜6ヶ月に1度の定期健診がおすすめです。
虫歯予防にとても効果的なのが「フッ素」です。フッ素には、歯を酸に強くする・初期虫歯を再石灰化する・菌の活動を抑える、といった働きがあります。歯科医院でのフッ素塗布はもちろん、フッ素入りの歯みがき粉を日常的に使うことも大切です。
虫歯は、正しい知識と日々のケアで防ぐことができる病気です。しかし、自分では気づきにくく、進行すると治療が大がかりになることもあります。歯を削る治療は元に戻すことができません。だからこそ、「痛くなってから」ではなく「痛くなる前」に、歯科医院でチェックすることがとても大切です。
ご自身の大切な歯を守るために、今日からできることを一緒に始めていきましょう!
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)