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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回は食べることに関係する神経についてお話させて頂きます。
脳神経は全部で嗅神経、視神経、動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、顔面神明、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経の12種類あります。
この中で食べる事に関係する神経は、三叉神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経・舌下神経の5つがあります。それぞれは
三叉神経:咀嚼時の顎の開け閉めやごっくんと飲み込む時の喉仏(喉頭)を上げる筋肉を動かす
口腔内の大部分の感覚を脳へ伝える
顔面神経:顔の筋肉(表情筋)を動かす
舌の大部分(前方3分の2)の味覚を脳に伝える
舌咽神経・迷走神経:飲み込む時に喉の中の筋肉を動かす(鼻咽腔閉鎖や咽頭収縮など)
喉の感覚を脳へ伝える
舌下神経:舌の筋肉を動かす
という働きが主にあります。運動神経などは片側の大脳がそれぞれ反対側の手足を支配している片側性支配を受けています。例を挙げると、左側に脳梗塞などの障害を受けた方は、右側の手足にマヒが出ます。
しかし、三叉神経・舌咽神経・迷走神経の3つの神経は片側の大脳で左右両方の筋肉を動かすことができます。つまりこれらの支配下にある筋肉は比較的マヒが出にくいとされています。
顔面神経と舌下神経は片側性の支配をしているので、口唇や頬、舌の筋肉にはマヒが出やすいということになります。
左右で食渣やプラークに違いがある方は、こういったマヒの影響を受けている可能性があります。
高齢化社会により、今後こういった場面に遭遇する事が多くあると思うので、介護をする方やご家族の方もこういった知識があると何かと役にたつと思います。
今後もこういった全身的な内容も発信できればと思います。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモール2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)