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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回はMTA治療を行う上で、大事になってくる歯髄(歯の神経)が生きているかどうかの診断ポイントについてお話させて頂きたいと思います。
歯髄炎とは歯髄の炎症のことを指します。
う蝕により、起炎物質は発生することで、歯髄炎が生じ、その後、歯髄炎が侵入した結果部分壊死が生じるとされています。これが根尖側にどんどん壊死を広げていきます。
歯髄炎の中にも可逆性のものと不可逆性のものとがあり、その基準として以下のことを参考に考えていきます。
可逆性歯髄炎の基準
・自発痛の既往なし
・冷水痛や甘味痛があっても、わずか
・歯髄生活試験は正常範囲内、または温度診の異常があってもわずか
・誘発刺激による痛みが、刺激除去後、数秒以内で消失
・エックス線写真で根尖部に異常を認めない
可逆性歯髄炎の基準
・痛みの既往
・鎮痛剤服用の既往
・誘発痛や自発痛の継続
・夜間痛や日常生活に支障のある痛み
・患者が痛みの原因歯を特定できない
・歯髄生活試験で異常な反応を示す
・誘発刺激除去後も痛みが継続する
といった項目を参考に神経を残せる治療が行えるかどうかを判断していきます。
可逆性の歯髄炎の場合は神経を残せる場合があり、MTA治療の適応になります。
MTA治療において、何かご不明点等あればお気軽にご質問下さい。
(参考文献・画像引用:治る歯髄治らない歯髄 泉 英之 著 クインテッセンス出版株式会社)
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)