Blog
ブログ
Blog
ブログ
こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回はオープンメンブレンについてお話させて頂きたいと思います。
オープンメンブレンとは、インプラントの治療の際に、骨がない場合、人工の骨を足す時に用いるテクニックになります。
インプラント治療の大前提として、骨がない部分にインプラントを埋入することは当然できません。
ではインプラント治療を諦めないといけないかというとそうではありません。
インプラントを埋入したい部分に骨を作り、そこにインプラントを埋入するという方法があります。
これは比較的良く行われる手法であり、骨を増やす量や場所により難易度は大きく異なってきます。
また費用的な負担でも、人工の骨の材料を使うので、当然使う量が多いほど費用的な負担も増えてしまいます。
今回用いるオープンメンブレンテクニックは、歯を抜いたと同時に骨を増やすことができるので、通常の、歯を抜いて待つ場合は、ごっそりと骨が失われますが、その部分を防ぐために用いられるテクニックになります。
実際の臨床の症例になります
歯根の先に病巣が拡大し、保存不可能と診断し、その歯の抜歯を行なっていきます。
抜歯後、オープンメンブレンテクニックだけを行い骨を増やすだけの場合もありますが、今回は抜歯をそ、その日のうちにインプラントの埋入を行う抜歯即時インプラントを行なっていき、その後オープンメンブレンテクニックによる骨造成を行なっていきました。
術前が下の状態になります。
残根状態の歯が確認できます。
抜歯を行い、3.6mm×11mmのインプラントを抜歯後の骨に埋入をしていきました。
歯を抜いた後は骨の形態が斜めになっているので、通常の骨がフラットになっているものに比べるとズレが生じやすく、難易度としては高くなります。
インプラント埋入後が下の画像になります。
適正なポジションにインプラントを埋入できています。
その後人工の骨を抜歯した隙間に入れていき、その上からメンブレンで封鎖していきます。
メンブレンをおさえる為に縫合をしていきます。
少し専門的な話になりますが、この処置を行うことで角化歯肉という固い歯ぐきを温存することができ、今後の清掃性に有利になります。
3週間後の歯ぐきが下の状態になります。
まだ完全に治癒しているわけではありませんが、ここから歯ぐきの状態はさらに良くなってくると考えられます。
インプラントを行う際の骨造成についてご質問等あればお気軽にご質問下さい。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 201
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)