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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回はインプラントスペースの確保というテーマでお話していきたいと思います。
歯を抜いた後に放置することで、歯が倒れてしまい、インプラントをしたくてもできないという状態をよく見ることがあります。
歯を抜いてから数ヶ月で歯が移動し、スペースがなくなるということは稀ではありますが、数年など年単位になってくると、歯は手前に倒れたり、また上の歯が下に挺出してしまい、スペースがなくなっていってしまいます。
画面の右下(患者さんでは左下)の歯がない箇所の後の歯が手前に倒れていることが確認できます。
こういった場合にインプラントを埋入する為に行える方法はいくつかあると思いますが、最も歯にとって優しい治療は何になるかと言うと、矯正により歯を元の位置に戻すことです。
もちろん倒れ方によっては完全には元通りにはならず、また矯正なので時間もかかりますが、最善の治療という点ではやはり矯正が一番かと思います。
今回は下のようにミニインプラントを用いて矯正を行いました。
歯が起き上がることでスペースが確保できたので、その部分にインプラントを埋入していきます。
下の画像の左が術前の画像、右が術後の画像になります。
今回は7番目の歯(第2大臼歯)の奥に1本、頬の側のスペースに1本の計2本のTADを埋入し、2つの力で傾斜を治していきます。
もちろん1本でもできる場合もありますが、歯が傾斜移動する時は、挺出の成分も加わってしまう為、歯を圧下させる力も加えながら、歯の傾斜を改善していっています。
最初の状態ではインプラントを埋入するスペースはありませんでしたが、矯正により、スペースの確保ができ、その位置にキレイな位置にインプラントを埋入することができました。
歯が倒れている状態ではインプラントを埋入する器具も入らず、また仮に入ったとしても、理想の位置にインプラントを埋入できない場合もあるので、基本的には矯正が終わった後に、インプラントを埋入していきます。
ただし、遊離端欠損といって、インプラントを埋入したい場所より奥に歯がない場合は、先にインプラントを埋入し、それを使って矯正をしていく場合もあります。
ミニインプラントによる矯正治療をご希望の方はお気軽にお声がけ下さい。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 201
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)