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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回はダイレクトボンディングについてお話させていただきたいと思います。
ダイレクトボンディングとは、口腔内でラバーダム下でレジン充填をおこなっていく処置のことを指します。
保険の範囲内でもレジン充填の処置はありますが、ダイレクトボンディングとは大きく異なります。
ここではその違いについてお話したいと思います。
まず保険内でおこなえるCR充填とは、口腔内の虫歯を除去し、その部分のコンポジットレジンと言われる樹脂の材料を詰めていく処置になります。
このCR充填は比較的小さな虫歯が適応となり、虫歯の大きさによってはインレーと言われる詰め物や、クラウンと言われる被せ物で治療する場合もあります。
もちろんCR充填自体が悪いわけではありませんが、どうしても保険診療の性質上、多くの時間をかけることはできず、また使える材料に制限もあります。
それは診療報酬がCR充填に対して決まっており、極端な話、保険のCR充填1つに1時間かけたとして、病院の経営は成り立ちません。そういった理由から、通常CR充填は30分程度の予約で、1〜3本まとめて治療が行われる傾向にあります。
しかしダイレクトボンディングの場合は、自由診療の括りとなり為、多くの時間を診療に割くことができます。当院ではだいたい1〜2本の歯に対して、1〜1時間半の予約を確保し治療をおこなっていきます。
つまり、その分治療が丁寧に行え、虫歯の取り残しはもちろん、細かい接着処理も時間をかけて行うことができる為、保険診療のCR充填とダイレクトボンディングのどちらの予後いいかは明白となります。
またダイレクトボンディングは、ラバーダム防湿下で治療を行う為、唾液が治療部位に入らないというメリットもあります。(下の画像の青いゴムのシートのこと)
では唾液が治療部位に入るとなぜよくないのでしょうか??
そもそも唾液には虫歯菌が含まれており、虫歯の治療を行なっている部分にまた虫歯菌が触れてしまうと何のために治療をしているかわかりません。
またCR充填やダイレクトボンディングなどの接着修復治療は、水分が最大の敵となります。
何か瞬間接着で物をつける時にわざわざお風呂場でつける方はいないと思いますが、水分によって接着力の低下を招いてしまい、結果として脱離や2次う蝕(治療した部位が再び虫歯になること)の原因になってしまいます。
このようにダイレクトボンディングには保険のCR充填と異なり大きなメリットがあります。
もちろん保険内の治療で十分対応可能な場合もありますので、気になる方は一度ご相談下さい。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)