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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は根面被覆術についてお話していきたいと思います。
根面被覆術とは何らかの源因で歯ぐきがやせてしまった部分に歯ぐきを移植する処置になります。
では歯ぐきが下がることで何が問題となるでしょうか？？
問題としては以下のようなものがあります。
・歯ぐきが下がることで審美性に影響する、見た目が悪くなる
・歯ぐきが下がることで、歯ブラシや冷たい水や飲み物でしみる場合がある
順番に説明していくと、歯ぐきが下がると、歯の白い部分の見える範囲が増えてしまいます。つまり歯が長くなってしまいます。
審美性を得るには、ある程度の歯の長さで、歯肉が十分にある方が見栄えとしてはいいと考えます。
次にしみることに関してですが、歯の神経である歯髄がしみるなどの感覚を司っています。
下の図を見ていただくと、歯の構造としては１番外側にエナメル質があり、その内側に象牙質、さらにその内側に歯髄となっています。
外側のエナメル質は硬い組織なので、ここに冷たい刺激が入っても、しみるなどの症状は起きません。
しかしその内側の象牙質に冷たい刺激が入ると、象牙細管という管を通じて、刺激が歯髄まで到達する為、しみる症状がでます。
つまり、虫歯がエナメル質内に限局するような軽度の時は、しみる症状は起きないのです。
しかし、虫歯が深くなり、象牙質まで進行すると、しみたり痛みの原因となります。
つまり歯ぐきが下がってしまうことで、象牙質が露出し、それにより、しみる症状が起こってしまうので、その症状を改善する為に、下がってしまった歯ぐきを移植によってカバーするという考えが、根面被覆術になります。
下が実際の処置の画像になります。
術前が上の画像で、歯ぐきを移植後が下の画像になります。
上の画像では歯ぐきが下がり、審美性が悪くなっているのがわかるかと思いますが、歯ぐきを移植後は見た目がよくなっていることがわかるかと思います。
当院では、こういった下がった歯ぐきに対する処置も行なっていますので、歯ぐきが下がって見た目が悪くなった方や、しみる症状が出るようになった方もお気軽にご相談ください。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘１-１２-６ 松弥サウスモールⅡ ２階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑（きたつじ けいすけ）