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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回はフッ素についてお話していきたいと思います。
みなさんフッ素にたいしてどういうイメージがあるでしょうか??
フッ素といえば昔理科で習ったような、歯医者で使うなんとなく歯にいいものというイメージの方がほとんどではないでしょうか??
フッ素(F)とはそもそも、原子番号が9の非金属元素でハロゲンの元素の一つです。
フッ素の特徴としては以下のようなものがあります。
非常に反応性が高い!
フッ素は地球上で最も電気陰性度が高く、他の元素とすぐに反応します。
特に水素、金属、有機物などと強力に反応します。
単体では危険!
単体のフッ素(F₂)は毒性が強く、取り扱いには特別な設備が必要です。
フッ化物(F⁻)の形になると安定し、歯みがき粉や水道水などに使われています。
つまり歯科で使っているフッ素とはフッ素単体のものではなく、フッ化物の形で使われているということです。
一般的には、歯科だけではなく、テフロン加工(フライパンの表面加工)などの化学工業などの分野や、半導体などのエッチングガスとして使用されることもあります。
フッ素ガスは猛毒で腐食性が強く、吸い込んだり触れたりすると非常に危険とされていますが、一方で、適量のフッ化物(F⁻)は歯や骨の健康に役立つとされています。
では歯科ではどのようにフッ素を使っているのでしょうか?
歯科の中では、歯磨き粉の中に含まれていたり、ぶくぶくうがい用の洗口駅などの含まれています。
しかしこれらのものは濃度が低く、
歯磨き粉→約950~1450ppm
洗口液→約225~500ppm
程度とされています。
では、歯科で塗るフッ素の濃度はどれぐらいあるでしょうか??
歯科医院で専門的に塗る高濃度フッ素はなんと
9000ppm前後
あり、他のものと比べるとその濃度の高さが一目瞭然かと思います。
なので、歯科で定期的にフッ素を塗ってもらうのは非常に大事です!!
ではフッ素にはどのような効果っがあるでしょうか??
以下に挙げていきます。
食事をすると、口の中は酸性になり、歯の表面(エナメル質)が溶け出すことがあります(脱灰)。
フッ化物は、脱灰したエナメル質を修復する「再石灰化」を助け、フルオロアパタイトという酸に強い構造に変えてくれます。
フッ化物は**虫歯菌(ミュータンス菌など)**の酵素の働きを邪魔し、酸の産生を抑えます。
フッ素を取り込んだ歯は酸に溶けにくくなり、虫歯に強くなるとされています。
このようにフッ素には様々な効果があり、歯の健康を守るには欠かせない存在です。
健康なお口を維持する為に、定期的に歯科でのクリーニング、検診を受けましょう!!
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)