TADsによる小矯正について｜きたつじ歯科クリニック｜尼崎市武庫之荘駅の歯科・歯医者

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵　圭佑（きたつじ　けいすけ）です。

 

今回はTADsによる小矯正というテーマでお話させて頂きます。

 

TADはTemporary Anchorage Device　の略であり、最近の私の臨床で、とても多く使用しています。

TADは使用できるシチュエーションが多く、全顎矯正で使う場合や、今回のように部分的な歯の位置の改善において非常に役に立つ装置となっています。

処置自体も麻酔も少なくすみ、歯ぐきを切開する必要がない為、術後の症状もかなり出にくいものになります。

今回は、７番目の歯（第２大臼歯）の奥にTADを埋入し、そこから歯を引っ張ってきています。

なぜ歯の近くではなく、奥にTADを埋入したかというと、奥の方が距離ができるため、より強い力で歯を引っ張れるからです。

 

見切れていますが、下の画像のように、奥にTADを埋入し、それを用いて、パワーチェーンと言われるゴムで、歯を後ろに引っ張っています。

 

 

手前の紫の部分がインプラントが埋入されている部分になります。

これはヒーリングアバットメントといい、治癒用のキャップのようなものになります。

この段階では、インプラントと隣の歯の距離が近すぎる為、正しい形の被せ物を作ることができず、無理矢理作ると、清掃不良や２次カリエスを引き起こしてしまう為、この部分の改善が必要になってきます。

 

今回のTADを用いた部分矯正を行うことで手前のインプラントとのスペースを十分に確保することができるので、インプラントを正しい位置に埋入することができます。

 

歯の位置によりインプラントの埋入位置に制限が出ることはとても多く、こういった小矯正を用いることで、結果として長持ちするインプラント治療となります。

 

下の画像が歯の移動後の写真になります。

 

 

紫の丸と隣の銀の土台の入った歯の位置関係を見てもらえれば、歯が大きく動いていることがわかります。

一定期間歯が元の位置に戻らないように保定期間を経て、最終的な被せ物へと移行していきます。

このように、当院では、マウスピース矯正や、TADを用いた部分的な小矯正も行なっていますので、気になる方は、お気軽にお声がけ頂ければと思います。

 

 

 

医療法人　きたつじ歯科クリニック

尼崎市南武庫之荘１-１２-６　松弥サウスモールⅡ ２０１

TEL:06-6438-1182

FAX:06-6438-1185

北逵　圭佑（きたつじ　けいすけ）