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TADsを用いた部分矯正 症例②|きたつじ歯科クリニック|尼崎市武庫之荘駅の歯科・歯医者

TADsを用いた部分矯正 症例②

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。

 

今回は、TADsを用いた部分矯正の症例のご紹介をさせて頂きます。

 

 

TADとは以前もお話させて頂いたものにはなりますが、Temporary Anchorage Deviceの略であり、ミニインプラントやアンカースクリューと呼ばれたりもします。

 

これを用いることで以前よりも簡便に部分矯正が行えたり、またフルのワイヤー矯正やマウスピース矯正にも用いることができたりします。

 

術前が下の状態になります。

パノラマ写真で向かって右下(患者さんでは左下)の部分を歯を抜いてから放置していた為、スペースがないことがわかります。

奥の歯は手前にスペースができることで、そちらに向かって倒れていきます。

後にスペースができた場合は、あまり後ろに歯が倒れることはありません。

 

 

また口腔内が下のような状態になります。

少し写真の角度が見にくいですが、奥の歯が手前に倒れており、スペースが少なくなっていることが確認できます。

 

 

今回は患者さんと相談の上、欠損部にインプラントをする予定ですが、スペースがない為、TADsを用いて、後ろの歯を起こしていく計画としました。

奥の親知らずはスペースを得る点からも邪魔になるので、TADsを埋入する時に抜歯をすることとしました。

下の画像が時実際の処置後の写真になります。

 

 

親知らずを抜いた部分に少し長めのTADsを埋入し、ゴムで引っ張っていっています。

引っ張る方向を少し変えるためにもう1本追加でTADsを埋入しています。

1本だけで引っ張る場合は、歯が上に伸びる力がかかる為、気をつけないと歯の歯根が露出し、知覚過敏の症状が起こったり、最悪神経を取らないといけなくなることもあります。

 

矯正期間は定期的に確認を行い、歯が予定外の方向に動いていないかを細かくチェックしていきます。

 

 

術後2ヶ月ほどで下の画像のような状態となっています。

 

 

十分なスペースを獲得することができ、インプラント治療が行えるようになっています。

このようにTADsを用いることで、簡単に歯の移動を行うことができるので、臨床においてとても重宝しています。

 

抜歯後放置でスペースがない場合は、お気軽にお声がけ下さい。

 

 

医療法人 きたつじ歯科クリニック

尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 201

TEL:06-6438-1182

FAX:06-6438-1185

北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)