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ラバーダム防湿の役割について|きたつじ歯科クリニック|尼崎市武庫之荘駅の歯科・歯医者

ラバーダム防湿の役割について

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。

 

今回はラバーダム防湿の役割についてお話をさせて頂きます。

 

歯科関係者でない限り、あまり聞きなれないラバーダム防湿という言葉ですが、みなさんご存じでしょうか??

 

ラバーダム防湿は日常の臨床で頻繁に使うものであり、おそらく診療日で使わない日はないじゃないかというぐらい使用しています。

ラバーダムとは下の画像のゴムのシートのことを指し、このシートを歯にかけた金属のクランプという器具い引っ掛けることで、歯に唾液や、呼吸による水分をシャットダウンし、極力乾燥状態にすることができます。

 

 

 

使用するタイミングとしては、当院では、

・根管治療(歯の状態によりラバーダム防湿ができない場合もあります)

・セラミックなどの保険外治療の補綴物(ほてつぶつ)の装着時

・ダイレクトボンディング(保険外治療)

などの時に使用します。

 

そもそもラバーダム防湿はアメリカから始まり、海外での使用頻度は非常に高いものになります。

特に歯内療法、つまり歯の根の治療を行う時の使用頻度が高く、アメリカの根っこの治療を専門とする先生のほとんどが使用をしています。

 

しかし日本では、専門医制度が根付いてはおらず、普及率は非常に少ないのが現状かと思います。

ある調べでは、日本でのラバーダムの使用率は5%以下とも言われており、海外との差が非常に顕著に出ているかと思います。

その原因としては、日本の保険制度の歯の根の治療の保険点数が低いことにより、使いたくても使えないという実情もある為、日本の歯科医師が悪いかというと、必ずしもそういう訳ではないかと思います。

 

しかし、その結果として、日本の歯の根の治療は再治療の確率が非常に高く、それにより歯の寿命も短くなってしまいます。

 

今は日本でも、当院を含め、精密根管治療といった、保険外の診療をされている病院も増えているので、そういった病院で治療してもらうのも一つかと思います。

 

では、ここでラバーダム防湿のメリットについてお話していきます。

 

・無菌的処置が行える(細菌が無数にいる口腔内の唾液が根管に入るのを防ぐ)

・根管を洗浄する際に、薬液が口腔内に流れない

・ファイルや詰め物などの器具や材料の誤飲を防止することができる

 

などが挙げられます。

 

当院では保険内の治療でも、極力ラバーダム防湿を行い、根管治療を行っています。

しかし使える材料には限りがあり、その材料を用いる場合は保険外の治療となります。

 

治療に関して何かご不明な点があればお気軽にご連絡ください。

 

きたつじ歯科クリニック

尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2階

HP:https://kitatsuji-dc.com

TEL:06-6438-1182

FAX:06-6438-1185

院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)