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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回は先天欠如についてお話させて頂きます。
先天欠如とは、もともと生えてくるはずの歯が生えてこないことを指し、乳歯と比べて、永久歯に多く見られます。
永久歯では10%ほどに対し、乳歯では0.2〜2.5%ほどとされています。
日本小児歯科学界の調査によると、上顎(約4.37%)より下顎(約7.58%)の方が発生頻度が高いとなっています。
歯種は左右共に第二小臼歯(5番)と側切歯(2番)に多く認められました。
実際にも下顎の第二小臼歯の先天欠損は、日常で頻繁に見られ、下の画像で言うと、向かって左下(患者さんでは右下)の第二小臼歯は先天欠損であり、第2乳臼歯(E)がまだ残っています。
歯の生え変わりに関しては以下を参考にして下さい。
画像を見ると、乳歯の歯根はほとんど吸収されており、歯もかなり揺れてきていたこと、隣の歯が虫歯になっていたことを踏まえ、残念ながら抜歯となってしまいました。
乳歯が長期間残るということは非常に難しく、どこかで抜歯を行い、次の治療法の検討をしていかなければならない場合が多いです。
永久歯が先天欠如で、乳歯が残存している場合は、定期的にレントゲン写真を撮り、歯の状態を細かく確認しましょう。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 2F
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)