Blog
ブログ
Blog
ブログ
こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)です。
今回は抜歯の判断基準は??というテーマでお話させて頂きたいと思います。
虫歯や歯周病の治療を行なった、しかし残念ながら、歯を抜かないといけない、となってしまうこともあります。
今まで抜歯をしたという経験がある方も少なくないのではないかと思います。
当然歯を抜かないといけないとなってしまうと、とても辛いことだと思います。
では、その時に歯医者は一体何を基準のその歯が残る・残らないを決めているでしょうか?
もちろんその時の気分で抜歯かどうかを決めている訳ではありません。
いくつかの指標の沿ってその歯の予後を判断し、残したとしてもその歯が長持ちしなかったり、または他の歯や器官に影響が出る場合は抜歯という判断になります。
親知らずの抜歯や矯正のスペース確保の為の矯正を除き、主に以下のような判断基準で抜歯をするかどうかを決定していきます。
①歯の位置
②歯の形態
③有髄歯or無髄歯
④残存歯質
⑤支持骨の量
⑥動揺性
⑦歯の部位
⑧歯の色調
これに加え、根管治療をしたが、歯根の先の病変が落ち着かない場合もあります。
例えば根尖病変が神経を圧迫したり、また上顎洞と呼ばれる、副鼻腔に炎症が及んでいる場合には、その歯を放置することで、影響が出る為、残念ながら抜歯という判断になってしまいます。
また炎症が隣の歯に及ぶと、その歯の神経を取らないといけなくなってしまったり、周りの骨を溶かすことで、最悪抜歯になってしまう場合もあります。
このように様々な要素を考え、総合的に判断するのですが、最も大事なのは患者さんの希望になります。
当然ですが、ご本人が抜歯を希望されていない状況でもちろん抜歯をすることはありません。
他院で抜歯と判断された歯も、治療する先生により残せると判断する場合もあります。
必要な場合は専門医の先生を紹介させて頂き、そこで専門的に治療をして頂く場合もあります。
抜歯と診断され、別の意見を聞きたいという方はお気軽にお声がけ下さい。
精密な診査診断により、総合的に判断し、その歯が残るかどうか、また残らない場合にその後、他どういった治療方法があるかなど、しっかりお話させて頂ければと思います。
医療法人 きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 201
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)