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こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。
今回は、診断用Wax Upについてお話させていただきたいと思います。
診断用Wax Up (しんだんよう ワックスアップ)といっても歯科関係者ではないかたは何を指しているのかさっぱりわからないかと思います。
では、診断用Wax Up とは何のことを指すのでしょうか。
簡単に言うと、診療を行う上での最終ゴールを明確にすることです。
お口の中で様々な問題を抱えている場合、部分的な治療の継続では、最終的に噛まない場所がでてしまったり、清掃不良の部分がでたり、最終的に様々なトラブルが起こってしまうことがあります。
その為に、最初の段階である程度のゴール図を明確にすることで、治療がスムーズに進み、また患者さん自身も最終的にどういった歯になり、またそれに伴う治療期間や、費用がある程度明確にわかります。
例えば下の画像のような方が初診で来院されたとして、主訴(1番患者さんが訴えている問題)は前歯の被せ物が取れてしまったことですが、この方の場合、全顎的な噛み合わせが問題なので、このままの噛み合わせでは、被せ物を作ったとしても、また取れてしまうことが予想されます。
その場合に患者さんと歯科医師が治療ゴールのイメージを共有する為に下のような診断用Wax Upを歯科技工士さんに作製してもらいます。
模型(型取りをして作る石膏のもの)にワックス(写真での赤い部分)を持って、最終の歯の形を再現していきます。
赤いラインで線を引いている部分は、歯ぐきのラインを整える部分になります。
また逆に歯を凹ませる部分は石膏を削り、形を整えていきます。
この診断用Wax Upにより、歯科医師や歯科技工士は治療に必要な歯の箇所を把握することができ、ある程度ではありますが、治療に必要な期間がわかります。
技工士さんに作製していただく為、費用等は発生しますが、全顎治療においては必須のものとなっています。
診断用ワックスアップを含めた、全顎治療等、歯に関してお悩みの方は当院までお気軽にご連絡下さい。
きたつじ歯科クリニック
尼崎市南武庫之荘1-12-6 松弥サウスモールⅡ 201
HP:https://kitatsuji-dc.com
TEL:06-6438-1182
FAX:06-6438-1185
院長 北逵 圭佑(きたつじ けいすけ)