診断用ワックスアップについて｜きたつじ歯科クリニック

診断用ワックスアップについて

こんにちは、きたつじ歯科クリニックの北逵です。

今回は診断用ワックスアップ（Wax Up）についてお話していきたいと思います。

診断用ワックスアップとは一体どういったものかと言うと、下の画像のように、お口の中の型取りをした後、作製された石膏模型に、様々な色のワックスを盛ったり、また必要な部分を削ることで、歯の形を修正していくことを言います。

画像で、茶色が石膏の部分、赤い部分がワックスの部分になります。

全体的に見ていくと、茶色の部分と赤い部分が入り混じっていて、これにより、元のお口の中の状態から、どこの部分に歯が不足していて、またどこの部分に歯が多すぎるかを視覚的に確認することができます。

１本の歯でもこのワックスアップは行うこともありますが、今回の写真のように複雑な全顎的な治療の場合は、この診断用ワックスアップは必須となってきます。

ではなぜこの診断用ワックスアップが全顎治療の時に必要でしょうか？

答えとしては、治療の最初の段階である程度のゴール図を計画・設定する為です。

例えば、マンションや建物を建てる時に、必ずその設計図をまず最初に作るかと思います。

その設計図があって、どういう期間で建物が出来上がり、それに対する必要な材料、費用等がわかります。

歯科治療でも、全顎治療ぐらい大掛かりな治療となると、正しい順番で順序立てて治療を行わないと、途中で行き詰まってしまう場合があります。

また被せ物が必要な本数によっても治療の概算の費用や期間も変わってきますし、抜歯が必要な箇所はそこをどう言う治療で治していくのか、また矯正治療を行うのかどうかなど、このワックスアップを作ることで様々な情報が明確になります。

またこういった大きな治療では、歯科技工士さんとの連携も非常に大事になってくる為、このワックスアップを通じて、最終ゴールを共有することで、いい結果につながると考えています。

このように、当院では、大掛かりな全顎治療の時には、この診断用ワックスアップを作製し、治療を行なっていきます。

診断用ワックスアップは保険適応外の治療となりますのでご了承頂ければと思います。

治療をご希望の方はお気軽にお声がけ下さい。

きたつじ歯科クリニック

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院長　北逵　圭佑（きたつじ　けいすけ）